ということは、恐怖心が存在して始めて勇気が必要になるということになる。逆からみれば、恐怖心が無ければ勇気は必要ないということが分かる。 ということは、すごく勇敢そうな人でも、その人がしていることにその人自信が恐怖心を感じていなければ、その人は勇気があるとは限らないということになる。 ちょっと違和感を感じるが、子供を見れば合点がいく。子供は危険なことでも平気でやる。それは勇気があるというより、恐怖を感じてないから。なぜ恐怖を感じないかというと、事故になったときのことを予見する思考が未発達だからといえる。 というわけで、恐怖心が強ければ強い人ほど勇気が必要になってしまう。例えば女性に声をかけたいが、一度も女性なんかと口を利いたことが無いにも関わらず告白することを決心した。もしそれが出来たならば、ものすごく勇敢な人だ。 一方、慣れている人は気さくに声をかけるだろう。そこに勇気は必要ないし、存在もしない。 ~~~ さて、「勇気が欲しい。勇気がもう少しあれば!」という人に問いたい。 なんのために欲しいのか?どういう未来のために? 前の例で言えば、気になった女性に声をかけて知り合いになるため、と答えるだろう。しかし同じことをするのにも、勇気が物凄く必要な人と、楽にできてしまう人。どちらになりたい? 勇気があるに越したことは無いから、勇気が必要な人!と答えるだろうか。 ではもう一つ。どっちのほうが結果的にうまくいくと思う? もちろん勇気が必要ないほうだ。想像してみればわかる。 勇気を振り絞って一大決心をして心臓バクバク、足ガクガクの状態で何かにチャレンジしてもうまくいくはずがない。後に残るのは、おれはやるだけのことはやった。という自己満足だけ。 勇気を振り絞ること自体が失敗に繋がっているのに、逆に褒めてしまうから直らない。同じ失敗をいつまでも繰り返しては、おれはいつも自分に負けず、困難に打ち勝ってきた。ただ結果が伴わなかっただけだ、ということになる。 周囲からは「果敢なる挑戦を続けるもの」というありがたくも無いレッテルをもらうのが関の山。 もう気づいているだろう。 そう、もし何かにチャレンジして、うまく成功を収めたいのなら勇気なんて必要ない。むしろ邪魔。論外。 最初から勝負を捨ててるといっても過言ではない。 試しに、自分がためらうことを周りで出来ている人間を見れば分かる。極端な例えではあるが、その都度勇気を振り絞って一歩を踏み出している人間と、鼻唄でも歌うかのようにやる人間のどちらが多いだろうか。 ~~~ もう結論は出た。 今まで勇気がなくてできなかったことは、実は勇気がないからできないんじゃなかった。勇気が必要だと決め付けていたからできなかったんだ。 例えばバンジージャンプなんて、階段を1段下りるくらいの感覚で踏み出せばいいんだよ。 そうと分かれば色んなことを気軽にまず一回やってみればいい。ダメなら2回、3回と。2回目は1回目より全然楽になる。3回目はもっと楽になる。気づいたらあなたは数え切れないくらいやっていた(ということになるだろう)。 周りには、そんなあなたに賞賛や羨望の入り混じった視線。ただ楽しみに没頭するあなた。 ・・・これが、あなたが「今までこの人、すごい、なんて勇気があるんだ」と、畏敬と賞賛の眼差しを向けていたものの姿なのだ。その人は勇気なんてまったく意識もしていないし、持ってもいない。ただ大して深く考えずに気楽に最初の1回をやった。うまくいかなかったからもう一回やってみた。その内楽しくなって何回もやってしまっている状態、という、ただそれだけのこと。 ~~~ 『勇気』って心地いい言葉だとは思いませんか?しかも見栄えまでいいからズルイんです(笑)。 「勇気が欲しい!」 「勇気を下さい。」 「次こそは勇気を出してやるぞ!」 ・・・なぁんて。そんな心地よい響きが罠だったとは驚きですよね。 何かをやり遂げるには、「勇気を振り絞る」なんて冷静さを欠いて小事を大事にするだけの行為は、冷静に考えれば誰がみても邪魔。むしろ最悪。 きっと、「勇気」って、それに気づかず最初の一歩すら踏み出せなかった人たちが責任を何かに押し付けたくて、あるいはそれを得ることが出来れば成し遂げられるはずだ、という願いと希望を込めて作った言葉だったんだろう。だから美しく、響きがいい。 ~~~ ああ、あの時これに気づいていれば 何事も最初の一回を鼻唄交じりにやりゃよかったんだ。最初から成功させるなんて天才じゃなきゃ出来るわけがないんだから、恥もへったくれもなかったんだ。 しかし、逆にこのことに気づかなかったらと思うとゾッとした。 明日からは、色んなことの最初の一回を鼻唄歌いながらやってみよう。 それが人生を変えるんだ。 0は何万掛け算しても0だけど、1は大違いだからな! グッドバイ、勇気!!!!!
by jazz3773
| 2009-07-01 01:04
| 独り言
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